「アトピー性皮膚炎」の標準治療において、皮膚の炎症を抑えるために「ステロイド外用薬(以下ステロイド)」の使用は欠かせません。
あなたもこれまでに病院から処方されたステロイドを何度も使用してきたと思います。
しかし、実際のところ、ステロイドを使用して、「アトピー性皮膚炎」が良くなったと自信を持って言えますか?
もしかしたら、初めてステロイドを使用したその晩は皮膚のかゆみも激減してぐっすり眠れ、翌朝起きたら皮膚の症状がウソのように消えていて、「これでアトピー性皮膚炎はしっかり治る」と喜び、安心したかもしれません。
しかし、残念ながらその喜び、安心はほんのひと時のことではなかったですか?
ステロイドを使い始めてしばらくは、皮膚のかゆみや炎症もある程度までは落ち着いたが、それ以上は改善せず、しかも、たまにステロイドを塗り忘れるとすぐに元の状態に戻っていませんでしたか?
ステロイドの使用は全国の皮膚科医院で行われている標準的な治療法ではありますが、「アトピー性皮膚炎」を根本から解決する「根治療法」ではありません。
ステロイドはあくまでも皮膚のかゆみや炎症を一時的に抑えているだけの「対症療法」に過ぎません。
従って、ステロイドの使用を中止すれば、すぐにまた症状がぶり返してしまうのです。
しかも、ぶり返した時の症状は以前よりもさらに酷くなっていたりします。つまり、悪化です。
あなたもご存知かもしれませんが、ステロイドには副作用があります。
薬である限り、効果もあれば、副作用もあります。
しかも、ステロイドの副作用はあなたが想像する以上に厄介なモノです。
現在、全国の皮膚科医院で行われている「アトピー性皮膚炎」の標準的な治療法は「日本皮膚科学会」が公表している「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016」に基づいており、ステロイドの使用が勧められています。
そして、ステロイドの副作用は認めつつも、容量・用法、正しい使い方をすれば副作用はそれほど問題にはならないとの認識です。
しかし、実際にはステロイドの使用が現在の治らないアトピー性皮膚炎患者の増加を招いている側面があります。
厚生労働省の調査によりますと2016年の時点でアトピー性皮膚炎の患者は45万6千人と推計されています。この調査の最も古いデータは30年近く前の昭和62年に遡りますが、その時の患者数は22万4千人でしたから、30年で2倍になりました。
減少するのではなく、増加しているのです。これは医学が日々進歩する中で、むしろ状況は悪くなっていると言わざるを得ません。
昔、「アトピー性皮膚炎」と言えば、乳幼児が発症する皮膚炎で、成長するにつれ自然と改善していく疾患と考えられていました。
それが今では大人になってもまだ治っていなかったり、一旦、治まっていた症状が大人になってから再発するケースなども出てきています。
これは一体なにを意味するのでしょうか?
現代の生活習慣や食生活の変化だけでは片付けられない要因があるのではないでしょうか?
そして、現在の標準治療と言われるステロイドが治らないアトピー性皮膚炎の要因ではないかと推測されます。
もう随分と前から、ステロイド使用の危険性は指摘されてきました。
しかし、標準治療としてステロイドの使用を勧める学会は、あくまでも使い方の問題であり、ステロイド自体の問題ではないとしてきました。
正しい使い方であれば、ステロイドは何の問題もなく、安全で有効な治療法であるというのです。
でも、本当にステロイドは安全で、有効な治療法なのでしょうか?
最新の研究からも「ステロイド」の危険な副作用を実証するデータがいくつも挙がってきています。
それでは、そもそも「ステロイド」とは一体何でしょうか?そこからまずは説明をします。
ステロイドとは「ステロイド骨格」という化学構造を有する化合物の総称です。
具体的には
- ・コレステロール
- ・胆汁酸
- ・ビタミンD
- ・副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド・電解質コルチコイド)
- ・性腺ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)
などがステロイドの仲間になります。
そして、ここで取り上げる医療用のステロイドは副腎皮質ホルモンの一つである糖質コルチコイドの成分を人工的に合成した薬のことになります。
*ちなみに性腺ホルモンである男性ホルモンの「蛋白同化作用」を強めたステロイドは筋肉増強剤であり、スポーツ界のドーピング問題に関わります。
糖質コルチコイドには
- 抗炎症作用
- 免疫抑制作用
があります。
そのため、皮膚病を初め、膠原病(関節リウマチ、全身エリテマトーデスなど)、気管支喘息、アレルギー疾患、肺炎などさまざまな疾患の治療薬として利用されています。
しかし、先程も言いましたが、薬である限り、効果とともに副作用も当然あるので、それもしっかりと知っておく必要があります。
それでは、ここでステロイドの副作用として考えられていることを挙げておきます。
- ・感染症
- ・副腎不全
- ・高血糖・高脂血症
- ・骨粗鬆症
- ・高血圧
- ・不眠やうつ症状
- ・白内障
- ・緑内障
- ・筋力低下
- ・消化性潰瘍
- ・骨壊死
- ・その他(ニキビ・血栓症・生理不順・筋肉の痙攣・体毛増加など)
以上がステロイド内服薬を「大量」あるいは「長期(個人差あり)」に使い続けた場合の副作用として現れます。
しかし、これはあくまでも「内服薬(飲み薬)」として使用した場合です。
ステロイド薬は「内服薬」の他に
- ・外用薬
- ・注射薬
- ・吸引薬
- ・点鼻薬
- ・点眼薬
などもあります。
アトピー性皮膚炎の場合ですと外用薬として患部である皮膚に直接塗るのが基本なので、効果も限られますが、副作用も全身に及ぶことはありません。
それでもやはり長期間使用を続けると副作用は出ますので、外用薬の副作用も挙げておきます。
- ・感染症
- ・皮膚の萎縮
- ・多毛
- ・色素沈着
- ・出血しやすくなる。
- ・リバウンド症状
- ・効果減弱
- ・フィラグリン減少
などが副作用として起こります。
いくつか詳しく説明します。
1、リバウンド症状
ステロイドの使用を中止すると反動でより強く症状が現れます。長期間使用してきた方ほど顕著です。
2、効果減弱
ステロイドはあくまでも対症療法として皮膚の炎症を抑えているだけですので、長く使っているうちに薬の効果が減っていき、薬のランクや使用量・使用頻度が上がっていきます。最終的には最高ランクのものでも効果が得られなくなります。
3、フィラグリン減少
角質層における皮膚バリア機能の主役である「フィラグリン」が減少していきます。現在の研究では「フィラグリン」がアトピー性皮膚炎発症の最大の要因ではないかと考えられ始めています(詳しくは別ページで説明します)。
今説明した副作用
- ・効果減弱
- ・フィラグリン減少
この二つだけでも、現在の大人になっても治らないアトピー性皮膚炎の原因ではないかと考えられます。
つまり、現在の難治性のアトピー性皮膚炎はステロイドの使用が招いた「ステロイド依存性皮膚炎」と言っても良いのではないでしょうか。
従って、江南健生堂ではステロイド外用薬の使用は中止すべきと考えます。
しかし、急な使用中止(脱ステロイド)は「酷いリバウンド症状」を招きますので注意が必要です。
出来れば、「脱ステロイド」をサポートしてくれる専門医の下で行うことが理想です。
しかし、現在あなたが通院されている皮膚科が最初にお話した日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、診療を行っている医院であれば、残念ながら「脱ステロイド」は認めてもらえないでしょう。
そうなった時、最終的にどちらを選ぶかはあなた自身です。
このまま一生、アトピー性皮膚炎の辛さと副作用の恐怖を感じながらステロイドを使い続けるか?
もしくは、
一時的に、これまでに経験した「かゆみ」や「炎症」をはるかに上回るかもしれない「皮膚症状」に耐えて、「脱ステロイド」を敢行するか?
どちらを選ぶかは他の誰でもなく、あなた自身が決めることです。
どちらを選んでも厳しい現実が待っています。
江南健生堂では、人間が元々持っている自然治癒力を本来の状態に戻すために整体を行っています。
その結果、身体に現れる痛みや不快症状を取り除くお手伝いをしています。
江南健生堂では「脱ステロイド」の離脱症状を回避させることは出来ませんが、症状を軽くすることは出来ます。
そして、「ステロイド依存性皮膚炎」が取り除かれた後で残った「本来のアトピー性皮膚炎」は、あなたの自然治癒力が解決してくれます。
もし、「アトピー性皮膚炎」をステロイドに頼らずに根本から解決したいと希望されるのであれば、一度当店にご相談ください。
あなたからのご連絡をお待ちしております。
お電話ありがとうございます、
整体院 江南健生堂でございます。