腰痛と言っても、その原因は人それぞれ違います。腰部椎間板のヘルニアが原因の腰痛、腰骨同士の衝突が原因の腰痛、お尻やもも裏の筋肉の過緊張が原因の腰痛などもありますが、最近、注目を浴びている腰痛の原因に足の指が関わる「浮き指」と言われる状態があります。
もしかしたら、あなたの頑固な腰痛の原因も実はこの「浮き指」にあるかもしれません。
これから「浮き指」について書いてまいりますので、慢性的な腰痛でお困りの方は一度ご覧になってください。
「浮き指」とは
「浮き指」とは裸足で立った状態において、足の指の一指以上が床面にキチンと接地せず、浮いた状態にあることを言います。
本来、裸足で立った状態では足は下図(左)のように土踏まずを除く足裏全体および足の五指が地面に接地します。その結果、身体をバランスよく支えることが出来ます。
ところが、「浮き指」と言われる状態だと下図(右)のようにカカトと足指付け根で支え、足指はほとんど接地しません。
そして、カカト寄りに重心が傾くと今度はそのバランスの悪さを補正するために頭部は前方に傾きます。
すると首・肩・背中・腰・骨盤・膝もそれぞれバランスを取ろうとして不自然な状態になり、関節や筋肉に負担が掛かります。
こうして「肩こり」や「腰痛」・「膝痛」などが起きることがあります。
基礎がしっかりしていない家が傾き・倒れてしまうように、足(指)がしっかり地面を踏みしめていなければ身体に不調が現れるのは当然です。
あなたの腰痛も実は「浮き指」が原因でスタートしたバランスの崩れによる腰痛かもしれません。
「浮き指」は現代病!
最近、「浮き指」という言葉をよく見聞きするようになりました。以前は、「浮き指」などと表現することはほとんどありませんでした。
それもその筈、昔は「浮き指」と呼ばれる足の状態は日本人にはほとんど見られませんでした。
というのも、「浮き指」の原因自体がまさに現代の生活環境および生活習慣が関わっているからです。
昔の日本人は鼻緒のついた草履や下駄を履き、未舗装のデコボコ道を歩いて、足指の筋肉をしっかり使って生活をしていました。
しかし、現在の日本はコンクリートで整備・舗装された道路がほとんどで、日常生活の中でデコボコ道を歩く機会はほとんどありません。しかも、外出時はクッション性の優れた靴を履くのが当たり前の生活です。
この靴がまた問題の一つでもあります。サイズの合わない靴、小さすぎる靴が良くないのはもちろんですが、大きすぎる靴も同様に良くないのです。
大きすぎる靴だと靴の中で足が遊んでしまい、歩いているとき靴が脱げてしまわないように足の指を反らせたり、丸めたりしています。
また、靴のサイズは合っていても、靴ひもを緩ませた状態で履いているとこれもやはり「浮き指」の原因になります。
日本の文化では外出時に靴を履いても、家に戻った時や屋内に入った時など靴を脱ぐ機会が多いので、靴ひもを緩めに締めておいて、毎回紐を結んだり緩めたりしない方がほとんどでしょう。
欧米などでは、朝靴を履いたら、家の中も含め夜まで靴を履いたままといった生活なので靴ひもをしっかり締めています。
こういった環境や文化の中で現代人は足指の筋肉を使う機会が減り、弱化してきていることで「浮き指」が増えてきました。現代人の男性の6割、女性の8割は「浮き指」と言われています。
あなたは大丈夫?
それではここで実際にあなたが「浮き指」かどうかを確認してみましょう。
- 足指をそらす方向に90度以上曲がる(通常は75度程度までしか曲がりません)。
- 足指の表面にタコがある。
- (足裏)指の付け根が硬くなっている。
二つ以上当てはまれば「浮き指」の可能性が「大」です。
「浮き指」を治すには
浮き指は結局のところ足指の筋力低下が招いていますので、基本的に足指の筋力をつけることが重要になります。
- 足指ジャンケン
- タオルギャザー
- カーフレイズ
- 鼻緒のついたルームサンダルを履く
そして、もう一つ重要なことが
すでに歪んだ状態で固まってしまった足の骨全体を緩める(可動性をつける)必要があります。
それにはセルフストレッチも有効ですが、当店にお任せ頂ければ最短で緩ませることが出来ます。
最後に宣伝も入りましたが、セルフケアでも十分「浮き指」を解消することはできますので、どこに行っても治らない腰痛でお困りでしたら、一度「浮き指」を疑ってみて、自分で上記の方法を試してみてください。
それでもなかなか改善しないのであれば、当店にご相談ください。他の原因も含め、腰痛解消のお手伝いをさせていただきます。
お昼休み(12時 ~ 14時)は所用で外出している場合があります。
当日予約も受け付けております。
お電話ありがとうございます、
整体院 江南健生堂でございます。