朝起きた時の腰の痛みを訴える方が当店にも沢山いらっしゃいます。「少し時間が経てば痛みは無くなるんですけど・・・」と言われます。
そんな方には決まって次のような質問をします。
「寝ている時に寝返りはしてますか?」
これに対する答えはいくつかありますが、
一番多いのは
「寝ていてあまり覚えてませんが、寝る時と同じ姿勢で起きることが多いです」
次に多いのが
「たぶんあまり寝返りはしていないと思います」
この二つの答えで半分以上は軽く超えています。キチンと統計をとったわけではありませんが、恐らく60%以上はあると思います。
つまり、「寝返りをしていないこと」が朝起きた直後の腰の痛みに大きく影響していることを示唆しています。
寝ている時は、よっぽど寝相が悪い方は別ですが、一般的には起きている時よりカラダ・手足を動かすことは少ないです。そのため、筋肉の収縮による血液の循環(筋ポンプ作用)が悪くなります。
心臓の収縮・拡張により血液(動脈血)は勢いよく心臓から飛び出して血管(動脈)を通って全身に送られます。
その後、全身(の臓器・細胞)に送られた血液は静脈血となって心臓に戻ることになります。
戻る時は血管(静脈)の周りの筋肉が伸び縮みを繰り返すことで血管を押ししごくようにして血液(静脈血)を心臓に向かわせます(静脈の内壁には血液が逆流せず、心臓に向かう仕組みとして弁があります)。
従って、筋肉の活動(伸び縮み)が低下する睡眠中は血液の流れが緩やかになります。
血液には酸素や栄養を全身の細胞に送り届ける大事な役目があります。さらに細胞で物質交換された二酸化炭素や老廃物・疲労物質を回収するという役目もあります。
運搬物 | 運搬動力 | |
動脈血 | 酸素・栄養物質 | 心臓の拍動 |
静脈血 | 二酸化炭素・老廃物 | 血管周囲筋の伸縮 |
ところが寝ている間は先ほど説明したように筋肉の伸び縮みが少ないので、二酸化炭素や老廃物・疲労物質の回収効率が悪くなります。
すると回収されずに溜まった老廃物や疲労物質というのは痛みを招く物質(発痛物質)に変化し、腰痛の原因となります。
まして「寝返りをしない」、「寝返りが少ない」という状態だと一層痛みを招き易くなります(余談ですが、明け方にふくらはぎが痙る「こむら返り」はふくらはぎの筋肉に酸素や栄養が届かないことが原因の一つです)。
もちろん、これだけが朝起きた時の腰痛の原因ではありません。
他にも単純に腰周辺の筋肉の使い過ぎや骨格の歪み、さらには「腎臓」や「肝臓」をはじめとする内臓が原因で朝起きた直後の腰の痛みが発生するケースもあります。
ただ、「寝返りをしない」または「寝返りが少ない」ことで腰痛を招いていることは多々ありますので、その対策法をお伝えしたいと思います。
先の「寝ている時に寝返りをしてますか?」という質問と合わせて、当店ではもう一つ質問をしています。
それは、
「寝具の敷布団(マットレス)は硬めですか?柔らかめですか?」という質問です。
以前は低反発の敷布団やマットレスが「カラダが包み込まれているようで気持ちが良い」と言って流行っていた時がありました。
さらに、最近では「〇〇ウィーブ」や「トゥルー〇〇ーパー」などの「体圧分散」マットレスなどが良いと言われています(ただ、これらの商品はちょっと高額なのでなかなか手が出しにくかったりしますが・・・)
もちろん、骨格や体型・カラダの柔軟性は人それぞれ違うので、一概に「コレが良い」とは言い切れませんが、少なくとも寝返りのしやすさをだけを考えれば、高反発タイプの敷布団・マットレスが最適です。
一方、低反発のマットレスや柔らか過ぎる敷布団は身体が沈み込んでしまうため、寝返りがやりにくくなります(掛け布団が重たいのも寝返りを邪魔する要因の一つになります)。
もし、あなたの朝起きた直後の腰痛の原因が寝返りの少なさであるのならば、硬めの敷布団(マットレス)に変えるだけで解決するかもしれません。
ただ、硬めの敷布団だとかえって調子が悪くなるという方は筋肉や骨格、あるいは内臓に問題があるので、先にそちらの問題を解決する必要があります。
江南健生堂では「筋肉」「骨格」「内臓」の問題を取り除く事ができます。
その結果、あなたはお悩みの症状から解放され、「快適な日常生活」と「素敵な笑顔」を取り戻していただけます。
もし慢性的な「痛み」や「不調」でお悩みなら、まずはお気軽にお電話下さい。
お電話ありがとうございます、
整体院 江南健生堂でございます。