女性なら誰もが、いつまでもハリとツヤのある若々しい肌を保ちたいと思われますよね。そして、日頃からお肌のお手入れに取り組まれていることと思います。
それこそ、朝起きた直後から夜寝る直前まで努力している方もいます。
ここでは、ご家庭でできる美肌ケアの方法をお伝えしますね。手軽な方法なので是非覚えて実践してください。
色々なところで取り上げられている内容なので、ご存じの方もいるかもしれませんが少しの間お付き合い下さい。
|ヒートショックプロテイン(HSP)を増やそう!
ここで取り上げる話は、ヒートショックプロテイン(以下HSP)と呼ばれる特殊なたんぱく質(プロテイン)をたくさん作りましょうという話です。
|ヒートショックプロテイン(HSP)とは
HSPとは全身の細胞の中にあるたんぱく質(アミノ酸)で合成される特殊なたんぱく質のことです。
人のカラダは、肌はもちろん、筋肉も骨も血管も爪も髪の毛も、さらには代謝に関わる酵素や一部のホルモンまでもがたんぱく質で作られています。
そして、日常の生活を送る中で、これらのたんぱく質は簡単に傷ついたり、弱くなったりします。
この傷つき、弱くなったたんぱく質を修復し、正常な状態に戻す働きをするのが、まさにHSPなのです。
HSPはカラダに対する様々なストレス(物理的・化学的・精神的)が刺激となって産生されます。熱ストレスも当然その刺激の一つとなります。
|HSP入浴とは?
「温浴」「半身浴」「足湯」「湯治」と入浴が身体にとって良い事なのは何となくわかりますよね。
入浴によって、血行の促進、痛みの軽減、代謝アップ、発汗作用・デトックス効果、リラックス効果などが得られます。
そして、HSP入浴法を実践することで、HSPが増えてダメージを受けた細胞が修復されます。
つまり皆さんが気になる美肌効果も得られるというワケですね。
|HSP入浴法のポイント
①入浴前にしっかり水分補給
入浴すると大量に汗をかきますので、入浴前・入浴中にしっかり水分(できれば、スポーツドリンクなどのミネラルがバランス良く含まれたもの)を補給しましょうね。300~500ml程度。
②少し熱めの湯温で入浴
半身浴は38~39度の湯温で長め(20~30分程度)に入浴しますが、HSP入浴では40~42度の少し熱めの湯温で肩までしっかり入浴します。
時間は40度なら20分、41度なら15分、42度なら10分を目安にしてください。
湯船に入っている時間は連続でなくても構いません。
途中で洗髪や身体を洗ってもいいので、合計時間と思ってください。
また、入浴剤などを使用すれば、少し短めにしても同じ効果が得られます。
のんびりとお風呂に入っていられない方は、入浴剤を活用してくださいね。
③目安体温
入浴時間とともに、もう一つの目安が体温になります。
入浴中の体温は38度を一つの目安と思ってください。体温が38度を超えてくるとHSPが産生され始めます。
ただ、元々、低体温の方には入浴でいきなり38度まで体温をあげるのは負担が大き過ぎます。最初は1~1.5度程度、体温が上がれば十分です。徐々に慣らしていってください。
*入浴中に体温を測るには、舌下体温計が便利です。
④入浴後はしっかり保温と水分補給
入浴後10~15分はせっかく温まった身体を冷やさないようにしてくださいね。
できればルームソックスなどを履くようにしましょう。
また、冷たい飲み物も身体を冷やしてしまうので、常温か温かい飲み物で水分補給をしましょう。20~30分が過ぎましたら、(お待たせしました)冷たいビールなどを飲んでいただいても構いません。
⑤頻度は週に2回
毎日HSP入浴法を行う必要はありません。
HSP入浴の効果は3・4日ありますので、週に2回ほどで十分効果があります。
元々低体温で、平熱を少しでも上げたい方は毎日行っていただいても問題ありません。
ただし、毎日行うことで熱ストレスに耐性ができて反応が鈍る方もいます。
その場合は、1~2週間ほど休止してから、再開するとまた効果が感じられるようになります。
|HSP入浴の効果&効能
HSP入浴を行って、体温が38度を超えるとHSPが産生されますが、その効果は二日後がピークとなり、3・4日続きます。
従って、毎日HSP入浴をしなくてもいいです。
また、二日後がHSP産生のピークということを見越して、何か大事な日(試合や試験、重要な会議など肉体的・精神的負担が多くなる日)の二日前にHSP入浴をして、当日はHSP量がしっかりある状態にしておくという調整もアリですね。
①美容
肌に対しては、コラーゲン繊維(たんぱく質)を修復して、シワ・たるみをなくし、ハリのある肌にします。
また、紫外線ダメージを軽減させて、シミの元であるメラニンの生成を抑えます。
②運動・体力
HSPが増えた状態だと運動能力・パフォーマンスが向上したというデータがあります。
また、疲労の原因物質である乳酸の産生が抑えられ、疲れも感じにくくなります。
③体質改善
平熱が上がることで、免疫力がアップしますので、風邪などの病気にかかりにくく、病気になっても早く快復します。
また、冷え症やむくみなどの体質改善にも期待が持てます。
以上のように、HSP入浴を実践することでHSPを「効率的」に、そして「安全」に増やすことができます。
その結果として得られるメリットは「美肌効果」だけではありませんので、是非、実践してください。
お電話ありがとうございます、
整体院 江南健生堂でございます。