日本皮膚科学会による「アトピー性皮膚炎診療ガイダンス2016」では
「アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」
と書かれています。
アトピー素因とは
・アレルギー性鼻炎、気管支喘息、結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれか、もしくは複数の疾患に対する既往歴や家族歴があること。
・免疫グロブリンE(IgE)抗体を産生しやすいこと。
以上の2つの特徴を言います。
*IgE抗体とはアレルギー反応を起こすタンパク質のことで健常人の場合は血液成分の中にほとんど検出されません。しかし、アレルギー疾患をお持ちの方からは高い数値で検出されることがわかっています。
つまり、アトピー素因とはアレルギー体質であるということです。
なので、アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の一つと考えられて、病院ではそれに準ずる治療や対策を最優先で行うことが多かったですし、実際にあなたもそのように説明を聞き、対応されてきませんでしたか?
しかし、最近、アトピー性皮膚炎に対する研究が進み、臨床データも蓄積されてくる中で、アレルギー体質はアトピー性皮膚炎の要因の一つではあるけれども、これが全ての人に当てはまる最大の要因とは言えないということがわかってきました。
先ほどのアトピー素因の一つとして挙げた「IgE抗体」の数値が高いにも関わらず、アトピーの症状が軽症であったり、逆に数値は低いのに症状は重症であったり、さらには治療の効果で症状が明らかに治まっているにも関わらず、IgE抗体の数値は依然として高いままといったことも見つかります。
つまり、アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の一つとして捉えることには無理があると言えます。
実際、最近のアトピー性皮膚炎に対する標準的な治療はアレルゲン(アレルギー疾患を招く原因物質)の除去よりも皮膚のバリア機能の改善に重きを置くようになってきています。
とは言え、アレルゲンが原因でアトピー性皮膚炎が発生している方ももちろんいらっしゃいますので、明らかなアレルゲンが判明している場合はそのアレルゲンは除去する必要があります。
アレルゲンとなりうる一般的なモノ
環境因子・・・ハウスダスト、ダニ、ホコリ、ペットの毛やフケなど
食物因子・・・乳製品・卵・小麦・えび・かに・そば・落花生など
しかし、一般的にアレルゲンになりやすい物質だからと言って全て除去しようと神経質になる必要はありません。
実際にはアレルギー反応を示さない物質や食物に対して避けるようにしていると今度はそれに対する抵抗性が落ち、本当にアレルギー反応を起こすようになってしまいます。
ちなみに現在のアトピー性皮膚炎の標準治療はあくまでも皮膚のかゆみや病変を抑えるための対症療法でしかありません。
アレルギー体質を改善するための有効な治療法は見つかっていません。
なお、江南健生堂ではアレルギー疾患でもアトピー性皮膚炎でも、まずは人間の身体に備わる自然治癒力を本来の状態に戻し、免疫機能を正常化、体質改善を目指しますので、あなたのアトピー性皮膚炎を根本的に解決することが可能になります。
また、アレルゲンとなる食物もいずれは普通に食べられるようにもなります。
もし、現在の治療法で満足できる結果が得られていないのであれば、一度当店の整体を受けてみませんか?
あなたからのご連絡を心よりお待ちしております。
お電話ありがとうございます、
整体院 江南健生堂でございます。